ドクターカー
わが国トップレベルの出動回数
当センターは「救急医療は現場から始まる!!」を合言葉に、1993年1月より、日本で初めて24時間365日稼動するドクターカーの運用を開始しました。現在、病院間搬送も含めわが国トップレベルの出動回数を誇っています。ドクターカーは呼吸・循環・意識状態に問題のある重篤な患者さまに対応すると同時に、重症外傷や多数傷病者の発生が予想される状況に対しても出動します。現場に医師が行くことで、早期治療・早期診断が可能となり、救急隊とともに、地域全体の重症傷病者の救命率の上昇に貢献できるよう日々努力しております。
24時間365日間、4人体制で対応
ドクターカーは、医師、看護師、救急救命士、専従運転士の4人体制で24時間365日間運用しています。いつ何時発生するか分からない重症患者に迅速かつ柔軟に対応できるよう準備をしています。
ドクターカー医師の資格
救急現場は病院の診察室とはまったく状況が異なりますので、ドクターカー乗務医師に求められる資質としては、その特殊性を十分理解していることがまず必要となります。そしてその特殊状況下で傷病者の重症度、緊急度を的確に判断し、必要な処置を適切なタイミングで的確に実施できる能力が必要とされます。当センターではon the job trainingを重視して医師の乗務条件を設定しています。具体的には、卒後3年目以降で最低半年間の救命救急センター勤務を経験していることと、心肺蘇生や病院前外傷対応に関する教育コースを受講していることが前提で、そこからスタッフ医師とともに3~6か月程度のドクターカー同乗研修を行います。その後、スタッフ会議にて単独乗務を判断します。さらに単独乗務開始後もドクターカーでの活動内容については、常に毎朝のカンファレンス等で継続して検証し、質の向上に努めています。
ドクターカー看護師の資格
看護師の場合も状況は同じです。救急現場特有の状況を十分理解していることが大事です。当センターでの乗務条件は所属部署でのリーダー業務ができることが、原則です。もちろん、心肺蘇生や病院前外傷対応に関する教育コースを受講していることが望ましいです。そこから先輩看護師と同乗研修を行い、単独乗務を開始します。
ドクターカー運用の工夫
当センターは、救急現場で救急隊員により緊急と判断されたすべての症例、あるいは1次・2次救急医療施設の要請による重症外傷、重篤急性疾患、急性臓器不全、急性中毒、広範囲熱傷、心肺停止症例などの重篤な救急患者の受け入れを行っています。そして、これらの救命救急医療の要請に応えるために、最新の高度医療設備を整えると共に、ドクターカーを導入し、24時間体制で可能な限り早期の治療を行い、かけがえのない生命を守るために日夜努めています。
ドクターカーの流れ
院内の流れとしては、ドクターカーの出動要請が入ると同時に、当日の出動スタッフ全員のPHSが自動的に連動して出動を知らせます。
スタッフは1分程度で集結し、救急受付事務員の聞き取った出動先住所のメモを受け取り、直ちに出動します。
この時点において、医師は出動先のみを把握しており、患者さんの詳しい容態については、走行中のドクターカー車内から医師が消防本部司令室に電話をして要請内容を確認し、情報を得ます。
救急隊のみで対応可能であると判明すれば、出動が中止となることもあります。
なお、ドクターカー出動により、診療が行われた場合には、「往診」となるため、診療の情報はすみやかに電子カルテに入力され、保管されます。
スタッフは1分程度で集結し、救急受付事務員の聞き取った出動先住所のメモを受け取り、直ちに出動します。
この時点において、医師は出動先のみを把握しており、患者さんの詳しい容態については、走行中のドクターカー車内から医師が消防本部司令室に電話をして要請内容を確認し、情報を得ます。
救急隊のみで対応可能であると判明すれば、出動が中止となることもあります。
なお、ドクターカー出動により、診療が行われた場合には、「往診」となるため、診療の情報はすみやかに電子カルテに入力され、保管されます。
ドクターカーの内部紹介
当センターのドクターカーはあらゆる年齢層の患者に対応できる医療機器、診療材料を搭載しています。